闇金と元金和解をしてはいけない5つの理由|闇金問題の根本解決には専門家への依頼がベスト

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闇金の手口としてよくあるのが「元金和解(元本分だけ返してくれたら返済完了でいいよ)」です。

闇金は元金和解の提案をし、実際はその後も請求を続ける、個人情報を取るという手法を取る可能性が高く、根本解決にはならないケースが多くあります。

では、闇金から元金和解の提案を受けたらどう対処するのがベストなのでしょうか。

この記事では、闇金と元金和解をしてはいけない理由、そして「闇金問題の根本解決」の方法を解説します。
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目次

闇金による元金和解の提案とは?

闇金による元金和解とは、闇金業者から、借金の元金だけを支払えば、それ以上の返済は不要になるという提案のこと。

この情報だけ見ると「元金和解すれば利息も払わなくて済むし、提案を受け入れても良いのでは?」と思うかもしれません。

しかし、実際は「元金和解=元金を支払えば借金完済」となるケースは極めて稀です。

そもそも、なるべく多くのお金を債務者から取ろうとする闇金業者が「本当に親切な提案」をすること自体「不自然」だと思いませんか?

では、仮に闇金による元金和解を受け入れた場合、闇金問題は解決するのでしょうか。

闇金による元金和解を受け入れても「闇金問題」は解決しない可能性が高い

結論、闇金からの元金和解を受け入れても、闇金問題の解決には繋がらない可能性が高いです。

なぜなら、闇金は「お金をなるべく多く利用者から取り立てること」「取り立てやすい人たちを顧客として囲うこと」を目的としているからです。

闇金による元金和解提案の目的は「カモにできる人か見分ける・個人情報を入手すること」

もう少し踏み込んだ話をすると、闇金は「カモにできる人かどうかを見分ける・個人情報を入手し逃げ場をなくす」という2つの隠された意図を持って、元金和解の申し入れをしてきます。

つまり、元金和解の目的は今後もその人を、自分たちの顧客として逃さないための「手段」ということです。

闇金と元金和解をしてはいけない5つの理由

では、なぜ闇金と元金和解をしてはいけないと言われているのでしょうか。もちろん、一番の理由は「闇金問題の解決につながらないから」です。

ただ、それだけ聞いても納得感が薄いですよね。そこでこの章では、闇金と元金和解をしてはいけない「5つの理由」を解説します。

元金和解を受け入れてはいけない5つの理由
  • 実際は元金以上の利息を上乗せされた金額を請求される可能性が高いから
  • 提案に応じる→闇金の指示を聞く人としてカモにされてしまうから
  • 元金の支払い確認が出来ないなど「返済していないこと」にされてしまうから
  • 他の繋がりのある闇金業者から口座へ入金されてしまい振り出しにもどるリスクがあるから
  • 元金和解の条件で個人情報を知られてしまい詐欺や犯罪に巻き込まれる可能性があるから

実際は元金以上の利息を上乗せされた金額を請求される可能性が高いから

「元金」といっても、闇金が本当に借入時の「元金と同じ金額」を請求してくるとは限りません。

例えば、50万円の借入をしたはずなのに「元金は100万円です。」と闇金業者から請求される可能性も十分にあると言うことです。

その他にも、元金の分割払いもできるが手数料がかかる、違約金を貰うなど「後付」であなたに不利な条件が付け加えられる可能性も十分にあります。

闇金に対しても「正論や正しい情報」が通じるという考えは捨てたほうがよいでしょう。正論が通じる相手であれば、法外な利息を請求されることもないですからね。

「元金の金額が違いませんか?」などと聞いてしまうと、さらに闇金問題がこじれる可能性があるため避けましょう。

もし、元金和解を受け入れてしまった場合には返済せず、弁護士に相談するのがベストです。

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たしかに、弁護士に依頼するとお金はかかりますが、今後闇金に吸い取られる金額を考慮すれば「効果的なお金の使い方」といえます。

提案に応じる→闇金の指示を聞く人としてカモにされてしまうから

闇金は元金和解を通じて「相手がこちらの言うことを断れない性格かどうか」を判断していると考えられます。

もし、元金和解にすんなり応じてしまうと「闇金の知識があまりない・こちらの要求を飲んでくれる」いわゆるカモとして認識される可能性が高くなってしまいます。

闇金にとって「都合の良い存在」にならないためにも元金和解を受け入れてはいけません。

元金の支払い確認が出来ないなど「返済していないこと」にされてしまうから

闇金に対して元金の支払いをしたとしても「確認がとれない」などと嘘をつかれると打つ手がなくなってしまいます。

そして「元金の振込が確認できないから利息払ってね、遅延損害金がかかるからね」と新たな請求をされるリスクが生じます。

相手は闇金です。「支払った・支払っていない」などは相手の裁量で決められてしまいます。(入金履歴を見せても納得してもらえなかったり、なにかと言い訳をつけてお金を請求されるリスクがあります。)

他の繋がりのある闇金業者から口座へ入金されてしまい振り出しにもどるリスクがあるから

闇金業者は、他の闇金業者と繋がりを持っているケースが多いです。

そのため、今お金を借りている闇金業者の元金を返済したとして、繋がりのある他の闇金業者から「口座にお金が入金される(=借金をさせられる)可能性があります。

【例】
闇金Aから、元金和解の提案があり、元金を返済したが、闇金Aと繋がりのある闇金Bが口座情報を受け取り、入金を行った。そして、闇金Bからの取り立てが始まってしまう。

ですから、ひとつの闇金に借金をした時点で、繋がりのある闇金業者とも間接的に関わりを持ってしまうリスクがあることを覚えておきましょう。

元金和解の条件で個人情報を知られてしまい詐欺や犯罪に巻き込まれる可能性があるから

闇金が、無条件で元金和解の提案をしてくるとは限りません。

  • 新しい銀行口座の開設
  • 携帯の新規契約
  • 印鑑
  • 身分証明書
  • 知人への紹介

など、さまざまな条件とセットで提案される可能性があります。また、これらの付随した条件を飲んでしまうと「詐欺などの犯罪に悪用」される可能性も生じてしまうので要注意。

とくに、身分証明書や印鑑を渡してしまうと「闇金の罪をなすりつけられる(濡れ衣を着せられる)」リスクが高くなるので、絶対に受け入れてはいけません。

闇金など違法金貸し業者への「返済義務はない」

そもそも論ですが、闇金などの「違法金利を設定している業者」に対する借金の返済義務はありません。

貸金業法では、貸金業者は最大でも年利20%を超える利息をつけて貸付を行うことはできません。闇金業者は、この規定を無視して法外な利息をつけて貸付を行っているため、貸金業の登録を受けていません。

そのため、闇金業者から借金をした場合は、民法708条の「不法原因給付」に該当し、返済義務がないということになります。

「不法原因給付」とは、法律に違反した原因に基づいて行われた給付のことを指します。闇金業者からの借金は、貸金業法に違反した原因に基づいて行われた給付であるため、返済義務がないことになります。

ただし、闇金業者から借金をした場合は、闇金業者から嫌がらせ行為を受ける可能性があります。そのため、闇金業者から借金をしてしまった場合には、弁護士に相談して適切な対処をすることが大切です。

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返済義務はなくとも取り立ての精神的苦痛や犯罪に巻き込まれるリスクは拭えない

では、返済義務がないのにも関わらず、闇金被害者はなぜ返済をしてしまうのでしょうか。その理由は大きく分けて2つ。

  • 個人情報を握られているから
  • 暴力・脅迫・家族への危害などの恐怖心

なにをされるか分からないという恐怖心から「お金を払っている間は危害が加えられないだろう」という心理が作り出されてしまうのです。

この「恐怖心」を克服するためには闇金問題を根本解決するほかありません。

闇金から借りたお金を踏み倒そうとするのもNG

闇金業者から借りたお金を踏み倒そうとすると、闇金業者から嫌がらせ行為を受ける可能性があります。電話やメールでの執拗な督促や、自宅や職場への訪問、家族への連絡などです。

闇金から借金してしまった場合には、弁護士に相談して適切な対処をすることが大切です。弁護士は、闇金業者との交渉を通じて、借金問題を解決することができます。

闇金から借りたお金を踏み倒そうとすると、以下のデメリットがあります。

  • 詐欺罪に問われる可能性がある
  • 闇金業者から嫌がらせ行為を受ける可能性がある
  • 闇金問題が解決しない可能性が高い

闇金から借りたお金を踏み倒そうとするのは、決して得策ではありません。弁護士に相談して、適切な対処をしましょう。

闇金問題の根本解決には「実績のある弁護士」への依頼がベスト

闇金の手口は年々「巧妙化」しているため、個人の知識だけで対処するのは非常に困難です。

闇金問題の根本解決には「闇金の解決実績のある」弁護士や司法書士に依頼するのがベストです。

闇金問題を弁護士に依頼すると、弁護士が依頼者の代理人として闇金と交渉し、依頼者は闇金と直接やりとりする必要がなくなります。

また、弁護士に依頼すると、闇金に対して「受任通知」を行い、依頼者の代理人に就任したことを知らせてくれます。

受任通知によって、闇金からの取立てや連絡を止めることができるため、この点も安心材料の一つです。

闇金は違法業者のため「弁護士」の介入をひどく嫌うため、依頼者が弁護士に依頼したことが分かるとすぐに手を引く業者も多いようです。

闇金問題に悩んでいる場合は、闇金への対処実績が豊富な弁護士や司法書士に相談するのが一番です。

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闇金問題を依頼する弁護士を選ぶ際に確認すべき3つのポイント

闇金問題に悩んでいる人が弁護士に相談する場合、以下の3つのポイントを必ず確認しておきましょう。

  • 闇金問題の解決実績
  • 闇金問題の依頼費用と報酬設定
  • 取り立てが来た際など緊急時にも連絡がつくかどうか

参考までに当事務所では、⾦融トラブルに精通した知識と経験により、個⼈融資から闇⾦まで、数多に⼯夫された⾦融モデルに対しても根拠を持って戦うことにより、依頼者の利益を最⼤限に守ることを誓っております。

もし、闇金問題でお悩みの場合は無料相談で「今困っていること、不安、悩み」なんでもお申し付けください。相談いただいた内容をもとに「最適」と考えられる対応を提案させていただきます。

お困りのことがあればお気軽に
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闇金問題の解決実績

闇金問題の解決実績が豊富な弁護士事務所を選ぶことで、根本解決できる可能性が高まります。

解決実績が豊富な弁護士事務所は、闇金問題の解決に必要なノウハウや経験を有しており、依頼者の状況に応じた最適な解決策を提案してくれる可能性が高くなるためです。

闇金問題の解決実績を確認する方法としては、弁護士事務所のホームページやSNSで公開されている情報を確認したり、口コミや評判を調べたりするとよいでしょう。

闇金問題の依頼費用と報酬設定

闇金問題の依頼費用は、弁護士事務所によって異なります。着手金や報酬の金額、分割払いや後払いの可否などを確認しておきましょう。

闇金問題の依頼費用は、闇金業者との交渉や、依頼内容によっても異なります。依頼内容や経済状況に合った費用体系の弁護士事務所を選ぶことが大切です。

取り立てが来た際など緊急時にも連絡がつくかどうか

闇金業者からの取り立ては、精神的にも肉体的にも大きな負担となります。

取り立てが来た際など緊急時にも、弁護士にすぐに連絡がつくかどうかを確認しておきましょう。

弁護士事務所のホームページやSNSで、24時間365日対応や緊急連絡先の記載があるかどうかを確認するとよいでしょう。

悪徳事務所や整理屋への依頼は「費用が安くても」絶対してはいけない

闇金問題を解決するために、悪徳事務所や整理屋に依頼することは絶対に避けましょう。

悪徳事務所や整理屋は、弁護士資格や法律の専門知識を持たない業者です。闇金業者と結託して、依頼者から高額な費用を騙し取ったり、不当な取引を強要したりするなど、悪質な手口で被害を拡大させます。

また、悪徳事務所や整理屋は、費用が安いことをウリにしていますが、その分、サービスの質が低く、依頼者の利益を守ることができないこともあります。

闇金問題を解決するためには、信頼できる弁護士に依頼することが大切です。弁護士は、法律の専門家として、依頼者の権利を守り、適切な解決策を提案してくれます。

悪徳事務所や整理屋に依頼する主なリスクは以下の3つ。

  • 高額な費用を騙し取られるリスク
  • 不当な取引を強要されるリスク
  • 依頼者の利益が守られないリスク

闇金問題に悩んでいる場合は、必ず「信頼できる」弁護士に相談するようにしましょう。

闇金問題の解決依頼を弁護士に依頼した際の費用相場はいくら?

闇金問題の弁護士依頼費用は「相場2万円〜6万円程度」と言われています。しかし「安ければよい」というわけではありません。

  • 2万円で依頼できるけど、解決実績の乏しい弁護士
  • 6万円かかるけど解決実績豊富な弁護士

であれば、後者を選んだほうが「精神的負担」も少なく、闇金から開放される可能性が高くなりますよね。

費用と「解決できる可能性」を天秤にかけて弁護士選びは行うようにしましょう。

闇金問題を早く・確実に解決したい場合は山本綜合法律事務所へご相談を

近年、SNSやチャットアプリを介して闇金が勧誘や取引をしやすくなったこともあり、闇金による被害はより一層広がっています。

弁護士は法律の専門家であり、その知識に基づいて、違法業者である闇金の違法性を公式に指摘することができます。

当事務所では金融事案の業務歴15年以上の実績と経験を活かし、解決のために責任をもってあなたをサポートしていきます。

闇金問題はご自身だけではなかなか解決できません。

ひとりで悩まず、専門家である私共にご相談ください。