任意整理に必要な手続きと流れ|任意整理中にやってはいけないことや注意点も解説

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任意整理とは、債権者(貸し手)に対して、元金の分割払いを承諾してもらうための和解交渉のことです。

任意整理を行うすることで、債務者(借り手)には以下のメリットが考えられます。

利息をのカットすることができる
元金をの分割払いで完済することができる
過払い金がある場合、元金を減額することができる

ただ、任意整理はどのような流れで進められ行われるのか、期間はどれくらいかかるのかなど疑問を持つ方も多いでしょうも多くありますよね。

今回は、任意整理の流れ、そして任意整理中にやってはいけないNG行動についてをあわせて解説します。
この記事でわかること
  • 任意整理の流れと必要な手続き(専門家への依頼、受任通知、和解交渉、返済開始)
  • 任意整理中の注意点(新規借入禁止、返済遅延NG、闇金利用の危険性)
  • 任意整理の費用と相談先(1社あたり5〜15万円、無料相談の活用)
お困りのことがあればお気軽に
ご相談ください

任意整理に必要な手続きは?

債務者(借金をしている人)側で必要な手続きは、専門家への依頼・契約と和解条件に基づいた返済のみです。

それ以外の以下の手続きは、依頼した弁護士・司法書士が担当してくれます。

 

  • 受任通知の送付
  • 和解交渉
  • 合意書の作成など

任意整理の流れ

具体的な任意整理の流れは以下の通りです。参考までに、各工程で行う内容についてもどんなことを行うのか解説します。

工程内容
専門家への相談・契約依頼主が専門家に借金の相談をし、任意整理の委任契約を結びます。
受任通知の送付依頼を受けた弁護士・司法書士が、債権者(貸し手)に対して、受任通知を送付します。 受任通知を送付すると、債権者は借り手への取り立てができなくなります。
債務の再計算取引履歴の開示請求を行い、取引履歴をもとに正しい債務額を確定します。 この際、過払い金があれば、過払い金の返還請求も行います。
和解案の提示確定した債務額を元に返済計画を作成します。 通常、36回以上の分割払い(3年以上)や、利息のカットなど等が組み込まれます。
和解交渉和解案を元に、債権者に対して和解交渉を行います。
合意書の作成和解内容が確定したら合意書を作成し、和解契約を締結します。
和解後の支払い開始和解後は、合意した条件に基づいて返済を開始します。
完済合意条件に基づき、残金を全て返済すれば完済となります。

工程は多くありますが、ご自身で対応する内容は少ないので、気負う必要はありません。

任意整理にかかる期間の目安

任意整理の対象となる債権の複雑さや、債権者の数によって期間は異なりますが、「概ね半年〜1年程度」で任意整理が完了するケースが多いです。

「任意整理の期間はどれくらいかかるのか」、「借金をしている業者が多いけど大丈夫かな…」などの疑問や不安がある場合には、まず弁護士等の無料相談を活用してみましょう。

任意整理中の返済はどうすればいい?

任意整理中であっても利息を含めた返済を続けなければならないなければいけないのでしょうか?答えはNOです。

任意整理が始まり、弁護士または司法書士が「受任通知」を債権者に対して送ったタイミングで、取り立ては一時ストップします。

そのため、和解が成立するまで借金の返済は不要です。ただし、借金の返済を一時停止できるのは「任意整理をしている債権者のみ」です。
(返済が一時停止したとしても、利息は発生している点にはご注意ください)

任意整理をしていない他の借金がある場合には、引き続き該当する借金の返済を続ける必要があります。

任意整理中にやってはいけないNG行動

任意整理を考えているのであれば、必ず知っておくべきNG行動が3つあります。

任意整理中にやってはいけないNG行動は、以下の3つです。

  • 新規の借り入れ行為
  • 和解後の返済遅延
  • 闇金の利用

それぞれ、具体的にどのような行為がNGなのか、なぜNGなのかを確認していきましょう。

任意整理は返済が困難な状況にある人が行う債務整理のひとつです。

その状況下で新規の借り入れをしてしまうと、債権者との関係が悪化し、今後の借り入れができなくなる可能性があります。

どうしてもお金が必要な場合には、公的制度などが利用できないか確認することをおすすめします。

生活福祉資金貸付制度低所得世帯・高齢者世帯・障害者世帯
求職者支援資金融資制度失業者または仕事を探している人
母子・父子・寡婦福祉資金貸付年金担保貸付未成年の子ども供を扶養している、配偶者のいない人
緊急小口資金貸付一時的に生活資金が必要となった低所得者
教育一般貸付学生の保護者(世帯の収入制限あり)
看護師等修学資金看護師などを目指す学生(卒業後指定の医療機関に勤務する意思がある者)

和解後の返済遅延

任意整理により、和解成立の合意が取れたとしてもそれで終わりではありません。和解条件に基づき返済を行う必要があります。

もし、和解後の返済が遅延してしまうと、信用情報に悪影響があるだけでなく、再度任意整理するとしても条件がより厳しくなり、完済が遠のく可能性があります。

返済が滞らないよう、弁護士や、司法書士と入念に「無理のない返済計画」を立てておくことが非常に重要です。

闇金の利用

任意整理をすると、信用情報に事故情報が記録され、いわゆる「金融ブラック」という状態になります。

金融ブラックになると、新たな借入やクレジットカードの作成、ローンを組むことなどが難しくなります。

しかし、だからといって、闇金に手を出すことは絶対に避けましょう。

もし、闇金からお金を借りてしまった場合には、速やかに弁護士に相談しましょう。
(当事務所では闇金にお困りの方への対応も行っております)

任意整理の費用目安

任意整理の費用は、弁護士・司法書士事務所により異なりますが、債権者1社あたり「5〜~15万円程度」が目安です。複数の債権者がいる場合、「結構お金がかかるな」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、大切なのは「今依頼することで完済の目処が立つかどうか」です。

任意整理を考えている人の多くは、「借金からきれいさっぱり開放されたい」と思っているはず。その方法のひとつが任意整理です。

そのため、任意整理を行ったほうが長期的にプラスになるのであれば、まずは専門家に相談してみることをおすすめします。

任意整理の費用が払えるか不安な場合は?

任意整理の費用が払えるか不安な気持ちになるのは当然のことです。

山本綜合法律事務所では、ご依頼人の方の生活の立て直しを第一に、柔軟な支払いスケジュールを組ませて頂きます。

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