或る弁護士よりのご挨拶

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私は、山本章一という名の東京弁護士会所属の弁護士です。昨年から、初めて台東区で弁護士事務所を立ち上げました。従来は、私自身が東京生まれといっても西方面が多く、台東区等の地域に余り馴染みが無かったのですが、当事務所に勤務してくれる多くの事務員が所謂江戸っ子と呼ばれるような地域在住のため、思い切って台東区をホームグラウンドに決めた次第です。幸いなことに、一般民事のご相談ですが順調に増えてきております。

私及び事務員は、皆様のご要望に応えるべく頑張っていきたいと思いますので、どうか宜しくお願いいたします。

ここで、ちょっと話を替えますが事務長から、私の人となりを弁護士としての職業を絡めて述べてみて下さいとの要望がありました。

そこで、昨年の後半から今年の初頭まで、タレント中居正広さんと女性との何らかのトラブルがあり、その結果中居さんがその女性に示談金として高額な金員を支払ったという話が世間を騒がせた件につき、考えてみたいと思います。

その結果中居さんはタレントとしての芸能活動を引退することになり、また、その事実を知りながら見逃したテレビ局も非難を受けました。

ただ、両者間の示談書に口外禁止条項があり、これを楯に具体的事実は一般に正直分からないようです。そんなことから、年齢的にもテレビ大好き人間の私は、昔観たテレビ番組を思い出しました。

  昭和51年2月24日、日本テレビ制作「大都会 戦いの日々」第8話「俺の愛したちあきなおみ」、脚本 倉本聰 監督 村川透 で作られました。なお、このドラマは石原プロダクションがテレビ制作に乗り出した第一作で、このサブタイトルに出てくるちあきなおみは昭和47年に「喝采」という楽曲でレコード大賞を受賞しました。

 この「喝采」はストーリー性のある楽曲で、北海道の炭鉱の町で歌手に憧れた女性が、地元に恋人を残し歌手を目指して東京に出てくるというストーリーが構成されています。そして、3年後歌手として一応の成功をしたとき、地元から黒い縁取りの手紙が届きます。

 その手紙は、地元に残した恋人の死亡の知らせでした。そして、そんな悲しい報せが届いたにも拘らず、自分は今日も恋の歌を歌っているという日常で終わらせています。

 このサブタイトルは、実はこのドラマ自体のストーリーを表しているのです。このドラマはある芸能プロの社長が著名な作曲家の家で殺害されているところからスタートします。殺人事件のため、警視庁の捜査1課が動き出します。この刑事が渡哲也で、その学校の先輩で新聞社の社会部のデスクが石原裕次郎というキャステイングです。この殺人事件を調べていくうちに、殺害された社長の芸能プロには、北海道の素人のど自慢で認められ、そこに所属している若い女性がおり、しかも殺人事件が発見された夜のテレビで自らの生い立ちを、生のトークで行うという番組に出演するというスケジュールになっていました。このような事情が段々分かっていくうちに、結局殺された芸能プロの社長が、若い女性に因果を含めて著名の作曲家の相手にさせたため、殺されたという事実が分かってきます。

 そこで、警視庁は、番組制作予定のテレビ局の上層部に伝え、番組を中止にしようとします。ところが、その番組の制作担当者は、犯人の自白の生の声をテレビ画面で視聴者に訴えようとします。

 かような事態のうちに、若い女性が「今日、私は人を殺しました。」と一声を発したかと思われた時、生の声は消され、突然ちあきなおみの「喝采」が流れ出し、結局自白は視聴者には届かないまま番組は終わりを告げたのです。

私にとっては、色々な人々が一番組に集約していくこの最後の流れがとても新鮮でした。

でも、引退をした中居正広氏の事件の具体性を分からないと言いながら、若い女性が殺人事件まで起こした事件のドラマを思い出すとは、私も性的トラブルを考えているのかもしれません。

  また、その外にも、訴訟中ではありますが、当初は大阪地検の元検事正自身が認めていた部下の女性検事に対する性的トラブルの件、女性記者の性的被害には判決で認められた件等、動物の男としては決して行ってはいけない事と肝に銘じておくべきです。

 参考まで 倉本聰 北海道富良野に移住「北の国から」「前略おふくろ様」

      村川透 元映画会社日活の監督 主にアクションドラマ

ドラマの若い女性 高橋洋子 当時文学座の研究生 現在作家

      映画「旅の重さ」「サンダカン八番娼館」

      「残酷な天使のテーゼ」の歌手で、「モニタリング」で変装をしてだます人ではありません

      テレビ局の制作担当者 蜷川幸雄(故人)蜷川実花の父、厳しい演出家 

以上