麻雀放浪記
弁護士の山本章一です。
今回は、日本では盛んな麻雀を取り上げてみようかなと思います。
実は、私は家庭で麻雀を行っていたので、正直中学生の時には一応の麻雀は出来るようになっていましたし、高校生の時は、一般の大学生と互角には打てるぐらいの腕は持っていました。
そんな時、社会一般に麻雀が盛んになるきっかけとして、1969年1月に週刊大衆で表題にある「麻雀放浪記」という小説がスタートしました。
色川武大という純文学を目指している作家が、麻雀を題材とした娯楽小説を書くため、阿佐田哲也なるペンネーム(朝だ、徹夜だをもじったもの)を用いて、戦後の混沌とした日本を舞台にギャンブルとしての麻雀を、胡散臭い人間である、坊や哲・ドサ健・出目徳‣女衒の達などの個性豊かなキャラクターを駆使して書き上げました。
そして、この小説が人気を呼び、角川文庫で文庫本として4巻が、50刷完売し、また1984年にはイラストレーターの和田誠氏が監督した映画も作られました。
ただ、この話は日本では違法な金銭を掛けた博打で、刑法で賭博罪に該当するものであり、主人公たちもそれを承知で行っており、いわばピカレスクロマンの物語です。
しかし、或る賭け事好きの作家が書いていましたが、金員は勝負を真剣に行うための共通のツ―ルとして一番理解できるものであると。この様に考えると、金員でなくとも勝負を真剣に行う事が出来るツールがあればよいという事になります。
そこで、金員でなくても将棋のように名誉のようなものが付加されれば、真剣に行う事が可能になると考えられます。
ここで話が変わるように思われるかもしれませんが、朝日新聞は実はギャンブルではない、所謂競技麻雀に力を入れているようなのです。というのも、TVのCSチャンネルのテレビ朝日2では平日の午後3時から、競技麻雀の対局を放送していますし、そこにはMリーグ(麻雀のプロリーグ)所属の競技麻雀のプロ雀士が多数出演しています。更に、朝日新聞では、前述競技麻雀の番組の司会を行っている人等を人欄で紹介しており、それを読んだ私は、朝日新聞が、と正直驚きました。
更に、高齢の人たちが脳の活性化に良いという事で、養老施設などで麻雀を打っているという話も聞きました。
また、競技麻雀のプロという人が一般番組にも出演しているのも観ています。一番よく観かけるのが岡田沙佳さんという女流プロ雀士です。最も彼女はモデルさんという職業を持っているため,TVで重宝されるという面もあるとは思います。それにしても、TVの彼女の麻雀の打ち方は、私には理にかなっていると思います。
そして、前述したTVの麻雀チャンネルに出演しているプロの雀士の打ち筋は多くは納得できるものだと思っています。
私としては、競技麻雀がもう少し早く一般的になっていたならば、その世界に入ってみたかったと思う次第です。
